赤編


 おじいちゃんがグッタリしている。空豆の匂いを発しながら。だが、それはこの世界では自然なこと。その基本的にセコイ性質も、当然のこと。
 もう分かってる、もういいんだよ、おじいちゃん。だから、頼むから、俺の夢枕に立つなぁぁ!1晩に2回も立つな!ノンレム睡眠を見破るな。
 俺は高知に住んでいる。永住っぽい。おじいちゃんも高知に住んでいる。永眠っぽい。ダハハ。
「だらしなく笑うな!」
 俺は怒られた。そして鈍器で殴られた。まさか、それで殴られるとは思わなかった。だってそれは、さっきまで君が口に含んでいたものじゃないか。1度口に含んだもので、人を殴っちゃいけないよ。タンクの水を少ししか流れないようにしちゃいけないよ。紙をいっぱい使ったらどうすんのさ?水がたまるまで待たなきゃいけないじゃないか。もうぉ。
 おじいちゃんは仮免許教習中。揚げ物練習中。かぼちゃがおいしいね。横分け決まってるね。晴れてるからアイスを食べてるね。暖かいもんね。
 おじいちゃんのナイスアプローチは俺の服の袖口を汚した。いくら俺がおじいちゃんっ子だからって、これはさすがにやりすぎだ。俺はそば粉をこねてこねて、おじいちゃんの袖口を汚し返したい。こねてこねて、汚したい。
 汚したい袖口はここだっ!


ほんと、汚したい