秋になると、俺は妙に寂しくなる。ニャンコを見ても心は和まない。むしろ荒む一方。ニャンコすすだらけ。黒いよ。
「ニャ、ニャンコすすだらけっ!?」
いや、ニャンコはゴマだらけ。それがどうも気になって、藤田君は育児に専念できない。だって猫がゴマなんだぜっ!?気ぃーになぁーるじゃーん。
出す、出す。ティッシュを出す。無闇に。それはストックなのか!?ストックなのだ。
藤田君は生魚が食べれない。寿司も食えない。サビ抜きでもだ。これではいかんと、俺は彼に玉子を握らせる。右手に君の勇気、左手に玉子。ファイティングポーズは決まってる。あとは、彼に翔子ちゃんをあてがうだけだ。
翔子ちゃんはエレベーターガール。誠実で仕事熱心な彼女は、忠実に僕らを最上階にまで送ってくれる。ファインプレーの翔子ちゃん。
これで僕らは最強の長ネギタッグ。なおかつ、最強の長ネギ親子。リングネギだらけ。もっと言えば、砂だらけ。
粉だらけになるのは、誰だって嫌じゃん?おがくずまみれも、誰だって嫌じゃん?俺は胸を張って答える。
「君のその隙間は、なんでそんなに砂だらけなんだい?」
それはね、昨日、海へ行ってきたからさ。
ふむ、それは成人指定だな。これによって、間違いなく俺の旅も終わる。そして、君のTシャツの時期も。俺はなんだか寂しいよ。