何も見えない……。辺りは真っ暗だ。
どうやら僕は、崩れた家の下敷きになっているらしい。体中に走る激痛。僕はもうすぐ死ぬのだろうか……。
なぜこんな事になったのだろう?
僕の朝はプルーンで始まる。今日も、いつものように始まるはずだった。ところが、プルーンが残りわずかなのだ。
うちは5人家族だ。父さんと母さん、あとは姉ちゃんと弟だ。そう、そうなのよ。僕ら兄弟は見事に一姫二太郎なのだ!
縁起がいいねぇ。
違う、それは違う。姉ちゃんがいるってことは習字セットは赤ってことだ。そのおかげで僕ら兄弟は習字の時間テンション低いの。なんかとっても後ろめたい。「よくできました」とハンコ押してもらっても、うんともすんともない。
こんなとこで出る一姫二太郎の弊害。
話はどこまで進んだんだっけ?そうそう、プルーンだったね。うちの家族は5人で、その中でプルーン好きなのは……。
全員です。
つまり、それはプルーン争奪戦の始まりを意味している。僕ら家族は、プルーンを得るために戦った。激しく、厳しく、陰険に。
そして、今に至るんだ。別に土砂崩れや、大地震が起こった訳ではない。
主な原因は母さんのボディプレスだ。
