エスパー不二夫・律動編


 不二夫の超能力で今日もほくろが取れた。メラニン色素との話し合いは、なかなかにしんどかった。ベビーカステラを身にまとい、故知雄の体は甘いのか?
 故知雄と2人では収まりきれずに、足がはみ出ている。モナカはない。このままでは黒服に捕まり、モルモットの飼育係の遅番にされてしまう。
 ……故知雄のカルガモ擬態能力によって、その危険は回避された。
 古屋さんのへそがパクパクするのは、不二夫と故知雄の能力の干渉のせいだ。そのパクパクを押さえるには、パクパクのリズムを探す必要がある。現代社会ではすでに失われた、パクパクのリズムは、運良くすぐに見つかった。
 不二夫は能力の使いすぎによる歯痛で、爪の三日月が不健康を表している。故知雄は故知雄で能力の限界に来ている。限界はくどいのと同じだ。故知雄は味付けにはうるさかった。
「なんだ、この感覚は」
 このパクパクのリズムに違和感。これはいつもの便座じゃない。
 エプロンの強く締めすぎによる吐き気は収まったが、パクパクした古屋さんの心の傷はまだ癒えていない。


ベビーカステラを身にまとえば、
そりゃ甘いよ