今月の3日に17歳になる不二夫はエスパーだ。エスパーは眉毛が濃く、いかにも古豪って感じなのだけど、肌が弱くて、よくサバにあたる。
最近、エスパー不二夫は悩んでいる。2組の崎川が不二夫を袋に詰めようとするのだ。どうやら、富士山の七合目に関係があるらしい。
エスパーは大変だ。しかし、やっぱり、そこはエスパー。お得なこともある。エスパーは部活に入る必要がない。おお、これは楽だ。それに弁当を残しても、あんまり怒られない。エスパーなので。
それはいいのだが、悩める不二夫には、まだ悩みがある。近所の甘味屋さんが、コインランドリーになったのだ。甘味がなくては、エスパーはやっていけない。甘味はエスパーの命なのだ。つまり、モナカ3個で瞬間移動。しるこで予知能力。あんみつでおつかい(3q以内)。パイナップルで海外出張。あんこでヨガ。
そんな大変な時期に、エスパー故知雄がいなり寿司を持って訪ねてきた。酢飯はエスパーの能力を半減するのだ。それなら故知雄も半減かと思いきや、古知雄は婦人系のエスパーなので半額だ。
不二夫と古知雄の超能力対決。沖縄旅行のパンフから、「わ」の字を見つけた方の勝ち。
「ねえねえ。レディーゴウって言って」
「レディーゴウ」は言われる方はいいけど、言う方は恥ずかしい。本格的に発音しようかどうかと、ちょっと迷う。そんなことを思いながらも、竹本さんは言ってくれる。